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ウィズコープ 2024年 7月号 テキスト版

ウィズコープ7月号

 

第15回 通常総代会を開催

 

2024年6月11日(火)、コープあいち第15回通常総代会を刈谷市総合文化センター アイリスにて開催しました。 
55万人の組合員の代表として、愛知県全域から総代のみなさんが集い、2023年度活動のまとめと事業報告・決算の承認、2024年度活動方針と予算および事業計画などを決定しました。   

 

【理事長あいさつ】
第15回通常総代会にあたって
2024年6月11日  理事長 森 政広(もり まさひろ)
6月11日に刈谷市総合文化センターで第15回通常総代会が行われました。通常総代会に向けては、リモートと対面のハイブリッド開催を含め、2・3月に37カ所で総代会議を、4・5月に32カ所で議案検討会を行いました。いただいた意見をもとに通常総代会議案書としてまとめ提案し、全議案の承認をいただきました。

 

 昨年10月からブロックごとに「みんなの交流会」を開催しました。生産者・メーカーとの交流、ブロックごとの組合員活動、地域の活動、生協の事業を紹介し、組合員・生産者から「来年もぜひ開催してほしい」との声をいただきました。24年度もブロック協議会で相談し、交流会を継続していきたいと考えています。

 

 昨年はウクライナや中東で紛争が続き、度重なる災害では多くの方が被害に遭っていることに胸が痛むばかりです。組合員のみなさんには、ユニセフ緊急募金として、「ガザ人道支援」「リビア洪水」の募金、「ユニセフお年玉募金」、愛知県に避難しているウクライナの方への支援募金をお願いし、たくさんのご協力をいただきました。また、1月1日に発生した能登半島地震では、1月15日から3月22日まで延べ13人の職員を現地に派遣し、配達支援、共済給付支援、介護支援、ボランティア支援を行いました。組合員のみなさんからの募金は、約7500万円となりました。

 

 24年度も、物価の高騰や格差の拡大など、くらしの厳しさが増すものと思われます。コープあいちは、組合員・地域のくらしがよくなるよう、くらしを守る協同組合として「一人は万人のために、万人は一人のために」「平和とよりよい生活のために」を大切にし、みなさんと一緒に事業と活動をすすめていきます。

 

[2023年度のコープあいち (2024年3月20日現在)]
・組合員数 55.8万人……1年間で1万3256人増加
・総事業高 651億円……予算比  101.1%/前年比  101.3%
・出 資 金 98.0億円……1年間で4000万円増加
・経常剰余金 13.3億円……予算比  137.0%/前年比  92.7%

 

◯剰余金処分について
>剰余金処分額
①法定準備金…1億円 /定款で定めている積立金
②出資配当金…3000万円 /出資額に応じて行われる組合員への割戻し
③任意積立金…5億円/経営危機対応積立金・事業環境政策推進積立金
>次期繰越剰余金…4億64万円/翌事業年度に繰り越す剰余金

 

◯2023年度出資金配当率は0.3%に決まりました
ご自身の出資配当金は、コープ宅配を利用の方は、6月度の利用明細書でご確認ください。店舗やおはよう宅配などを利用の方はハガキにてお知らせします。 

 

 

[審議された議案と採決結果]
・第1号議案→賛成多数で可決
2023年度活動のまとめと事業報告書及び決算関係書類の承認の件
・第2号議案→賛成多数で可決
2024年度事業・活動計画及び予算、第5次中期方針設定の件
・第3号議案→賛成多数で可決
役員選任の件
・第4号議案→賛成多数で可決
役員報酬決定の件
・第5号議案→3分の2以上の賛成で可決
組合員の除名の件(特別議決事項)

 

【2023年度取り組んだこと】
生協の仲間を増やして大切なくらしを守り、利用を増やして生産者・メーカーを応援していくことをめざしました。

 

◯仲間づくり
●お友達紹介キャンペーンなど、組合員と職員が一緒に仲間づくり活動を実施。
●ハピハピボックスをリニューアル。

 

◯宅配事業
●「くらし応援全国キャンペーン」「くらし応援20%以上OFF企画」など、物価高からくらしを守る企画を実施。
●e-フレンズのリニューアル。ポイント2倍企画など宅配ポイントの活用を促進。
●宅配センターのLINE運用開始。

 

◯店舗事業
●コープ市のチラシ配布、宅配との併用利用案内、お店LINEを活用。
●カード提示商品を毎週20品に増加。バイヤーズセレクションの設置やメーカーによる試食交流会を再開。

◯福祉事業
●安全運転センターで送迎訓練を実施。制度改定に沿ったデジタル化の準備。
●インターンシップや外国人材雇用に向けた他法人との連携、初任者研修を実施。知識向上のため専門研修を実施。

 

◯商品活動・組合員活動
●「あいちを食べよう」の取り組みで、産物・商品の利用を普及。
●みんなの交流会など年間200回を超える学習会や交流会を実施。
●4年ぶりに平和行進を再開。
●エシカルチャレンジは6000人を超える参加。店舗ではペットボトルの回収を促進。

 

◯行政・地域・他団体との協力・連携
●災害支援協定は、県内すべての行政と締結。地域の自治会と連携し、登下校時見守り活動に参加。
●能登半島地震では、コープいしかわへ職員を派遣し復興を支援。
●店舗にて、地域の大学生と一緒に食育や健康づくり活動を実行。

 

【2024年度取り組むこと】
SDGsの取り組みを継続し、くらしの厳しさに立ち向かい、仲間を増やし生産者を支援することでくらしに貢献します。

 

◯仲間づくり
組合員60万人を達成し、愛知県におけるコープあいちの存在感を高めます
●生協だからできる事業や活動の価値を広げ3万1000人(宅配2万8000人、店舗3000人)の仲間づくりを計画。
●e-フレンズの登録、コープセレクトの案内、離乳食のサンプル提供や、店舗との併用利用のメリットをお伝えし、長期利用や高額利用組合員に「生協を利用してよかった」と思える仕組みづくりを検討。

 

◯宅配事業
仲間づくりと利用者を増やす取り組みをすすめ、強い経営基盤をつくります
●「生協らしい」魅力ある品ぞろえや地元の商品をお知らせし、生協ファンにつなげる。
●「職員は生協の顔」として配送品質向上の研修や好事例を学び合い、組合員とのコミュニケーションにつなげる。
●東海3生協(コープあいち・ぎふ・みえ)と東海コープ事業連合が連携し、コープ宅配のブランディングづくりの協議を始める。

 

◯店舗事業
再構築と赤字削減を行い、持続可能な事業をめざします
●小型店4店舗の方向性の検討と、新店舗の置き換え開発、検討をすすめる。
●地元産物の取り扱い強化、店舗ごとの企画など特徴や来店価値を生み出し、組合員が「わくわくするお店」をめざす。

 

◯福祉事業
安定経営と人材育成・確保をめざします
●地域福祉の推進や介護サービス提供で核となるケアマネジャーの教育・研修、次世代の育成を強化し、持続可能な事業に必要な人材育成や確保に取り組む。

 

◯商品活動・組合員活動
さまざまな企画への参加を通して、事業と活動をつなげ、組合員の生協利用や活動参加につなげます
●「あいちを食べよう日本の食を大切に!」大運動の推進とエシカル消費を広げ、センターごとの企画、大還元祭やコープ市など、他事業と協力してイベント展開し、利用者を増やす。
●平和、環境は、次世代の継承と社会に配慮した事業・活動に取り組む。

 

◯デジタル技術の推進・SDGs目標の実現
●事業が継続できるようにシステムを適切に更新し、セキュリティ対策を強化。総合アプリ開発に着手。
●動画やAI技術を活用し、さまざまな世代に分かりやすい情報提供をめざす。
●他行政や他団体、他企業はじめ、JAや大学生協、医療生協などと連携を強化する。

 

《総代会では12名の総代から「議案への意見」が寄せられました》
◎総代からの会場発言 当日は4名の方が発言されました。(理事会として箕浦統括専務理事が回答しました)
「視覚障がい者も組合員 ボランティアへのご協力を」津田昭子さん
理事会回答>
長きにわたるご支援に感謝します。ボランティアの呼び掛けについては、グループのみなさんに相談させていただきながらすすめていきたいと思います。今後も音声カタログを利用いただいているみなさんの声をお聞きしながら、利用しやすい環境となるよう、一緒に取り組みたいと考えます。

 

「2024年度事業活動計画、店舗事業について」吉村美代子さん
理事会回答>
コープ安城よこやまの閉店については、理事会として責任を重く受け止めています。持続可能な店舗事業への再構築として、老朽化による再投資できない店舗の閉店、リニューアルによる既存店強化、重点エリアでの置き換え(新店)をすすめます。閉店後の地域の施設としては、居宅介護や訪問介護について相談できる福祉サービス安城があります。また、ステーション事業については、近隣で施設を賃借し事業が継続できないか検討しています。

 

「①議長の選出 ②役員報酬の決定 ③店舗閉店に伴う、仲間づくりについて」山中栄三さん
理事会回答>
総代会の運営は、当日、議長の選出を行いますが、定款やさまざまな規約を踏まえて運営することが求められるため、あらかじめ議長候補と相談しながら、総代会当日の運営がスムーズに行くようにと準備をしています。役員報酬は、外部有識者や組合員理事、職員で構成する「役員報酬検討委員会」の答申を受けて総代会に提案し、社会状況や職員給与とのバランスなどを参考にしています。「仲間づくり」は、品ぞろえや利用しやすい仕組みの改善など、組合員の要望実現に欠かせない取り組みです。引き続き組合員のみなさんと一緒にすすめていきます。

 

「役員選任、役員報酬決定、協同組合の基本的価値、民主的運営について」森下美恵子さん
理事会回答>
2023年通常総代会について調査した結果、パワハラには当たらないと考えています。組合員理事の対応について、不快な思いをさせてしまった事実を受け止め、組合員と接する際は気を付けるようにします。理事活動の中で十分注意していきます。民主的でないとのご意見は、常勤役員はこの間、総代や組合員のみなさんが集まる場に参加し、500件を超える声を聞きとり、出された意見や質問に対して返答していくことに努め、非民主的な運営をした事実はないと認識しています。役員報酬については、山中総代のご意見に対する回答にある通りです。なお、組合員活動に関する費用補助は、2023年度から個人への補助からグループへの補助に変更しました。有識者理事は理事会の議論や理事研修で、専門分野の視点から意見や提言をいただいています。

 

◎総代からの書面発言 8名の方から書面で発言をいただきました。
「使いやすい生協・共同購入利用者のつぶやき」
理事会回答>
シニアや単身者向けの商品カタログや注文の仕組みは、現在もいくつか用意しています(いつでも注文カタログ・らくらく注文など)。引き続き利用いただけるよう、カタログの仕組みや品ぞろえの改善をすすめていきます。

 

「仲間づくりについて」
理事会回答>
商品やサービスについての情報を幅広く発信していくことが大切と考えます。WebやSNSを活用した情報発信の強化とともに、人と人とのコミュニケーションも大切にしていきます。「コープあいちに加入してよかった」という声を、みなさんと一緒に広げます。

 

「店舗事業について、コープ上八田を閉店して思う」
理事会回答>
店舗事業は、生協がめざす「食を中心とした組合員の普段のくらしに貢献」するために不可欠な業態として位置づけています。今後も組合員一人ひとりの思いを重く受け止め、持続可能な店舗事業としての再生を行っていきます。また、上八田ステーションでは、利用もスタート時から約2倍となりました。引き続き地域の拠点として、安心して施設の利用ができるように努めてまいります。

 

「事業報告書の雑費「寄付金」の内容、経理処理及び寄付決定のあり方について」
理事会回答>
いずれの寄付も、地域社会の一員として貢献することを目的に、「生協の事業基盤を危うくせず、組合員の利益を害しない範囲」として実施し、生協法施行規則に基づいて、事業経費として処理しています。今回の寄付は、理事会規則に沿って、理事会議決により行いました。今後は、コープあいちが寄付を行う場合、組合員の意思をどのように反映していくのか、検討していきます。

 

「移動店舗について」
理事会回答>
年間の利用金額は約2200万円で赤字経営です。「移動店舗に来てほしい」という要望をいただいていますが、現況では拡大する予定はありません。今後、買い物困難者への支援のあり方について検討し、すすめ方について提案していきます。

 

「組合員活動について」
理事会回答>
2023年度より新たに「組合員参加と運営のしくみ」の運用が始まりました。新たな組合員参加の方法や支援制度については、引き続き検討をしていきます。

 

「役員選任について」
理事会回答>
役員の任期は内規で定められたルールに従ってすすめています。今期の理事会の中では育成や引継ぎを行っていきます。また今年度のブロック担当役員は常務理事会メンバーである執行役員も含め、地域の会議に役員が参加できるよう調整します。

 

「福祉について」
理事会回答>
ブロックで連携してお知らせし、組合員への周知活動や学習会の開催を積極的に行います。福祉事業の概要が分かる冊子の更新・見直しをすすめ、必要とされる方に適切な案内ができるようにしていきます。

 

「組合員に対することについて」
理事会回答>
Webサイトを活用し、組合員へ情報発信をしています。2024年度にはサイトの改善・見直しを行い、くらしに役立つ、分かりやすい情報発信に努めます。「総合アプリ」を開発し、組合員に新たな価値とサービスを提供することをめざします。

 

 

【新しい役員体制 (役付理事・常勤理事・常勤監事 ※事業連合含)】
◯代表理事 理事長/森 政広(もり まさひろ)
◯副理事長(非常勤)/横田 典子(よこた のりこ)
◯代表理事 統括専務理事/箕浦 明海(みのうら あけみ)
◯代表理事 専務理事/川端 宏一(かわばた こういち)
◯常務理事/藤井 誠士(ふじい せいじ)
◯常務理事/小河原 昌二(おがはら しょうじ)
◯非常勤理事/小野 修三(おの しゅうぞう) 東海コープ事業連合 統括専務理事
◯非常勤理事/丹羽 郁夫(にわ いくお) 東海コープ事業連合 常務理事
◯常勤監事/磯村 隆樹(いそむら たかき)

 

《初めての方大歓迎! 総代一緒にやってみませんか?》
◎総代ってなぁに?
生協は、みんなで意見を出し合い、自分たちでくらしをよりよくしていく組織です。大切なことは組合員全員で決めることが望ましいのですが…。
コープあいちの組合員は約55万人!
一度に集まることができません。

 

→そこで、組合員の意見を聞いて、まとめてくれる代表が必要です。その代表者が「総代」です。
他の意見も認め合いながら、考え合い、話し合います。
→話し合った願いや意見を生協に届け、よりよい事業や活動をするために総代会に参加し、方針などを決定します。

 

●みんなで出資
一人ひとりが出し合った出資金で、安心して利用できる商品や宅配センター・お店などをつくります
●みんなで利用
商品の購入やサービス(共済、福祉など)を利用します
●みんなで運営
みんなの意見や要望を事業運営や活動などに反映します

 

◎総代の仕事って?
任期期間(1年)の流れを紹介します。総代の活動は、お住まいの地域(ブロック)や自宅で参加できます。
(開催時期は変更になる場合があります)

 

活動はどれくらい?
任期は1年間。参加する会議は年4回程度です。

 

①2024年11月/総代として最初の活動の場 総代交流会(ガイダンス)
総代の役割や総代会までの流れが分かるよう、説明をします。
②2025年2~3月/「総代会議」
2024年度の事業のまとめと2025年度の取り組みなどを話し合います。
③2025年5月/みんなの願いを伝える準備「議案検討会」
総代会議案書(案)をもとに、総代会で提案する内容について話し合います。
※動画や資料を見て、Webやアンケートにて意見をいただくこともあります
④2025年6月/総代活動の集大成!「第16回通常総代会」
議案を審議し採決します。
この決定に基づき、生協の事業や活動が運営されます。
◯他にも/商品モニター活動、総代アンケートの記入など。

 

毎回参加できなくても大丈夫?
出席できないときは、書面での意見でも大丈夫。話し合われた内容は資料としてお届けします。託児もあります。

 

◎2023年度 総代活動の感想
「なんとなく総代を担った私だからこそ言えるのは、総代になることでいろいろ学びがあるということです。知らないからこそ言えることもあると思います。/40代 組合員歴8年」
「会議に出ることが難しく、ほとんど書面とWebで参加するだけでした。それでも総代をやってよかった!生協に加入しているみなさんは、ただ便利だからという理由だけでなく、生活することを大事にまじめに取り組んでいる方が多いのだと気付きました。それだけでも今後の生き方にプラスになりました。/70代 組合員歴10年)」

 

◎総代になるには
2024年7月31日時点でコープあいちの組合員本人であれば、性別や国籍を問わず、どなたでも立候補できます。

 

◯立候補期間:8月15日(木)~9月14日(土)
◯選挙区と定数:550人(愛知県を7つの選挙区に分けて、組合員数を基礎に選挙区ごとの定数を決めています。)
◯立候補について:総代選挙の公告は定款に基づき、8月1日より、Webサイトと本部・豊橋生協会館に掲示します。ウィズコープ8月号でもお知らせします。

 

●問い合わせ先/機関運営部(月~金 10:00~17:00) TEL 052-703-6022