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ウィズコープ 2023年 9月号 テキスト版

ウィズコープ9月号

 

もしものときわが家は
「何を」「どうやって」食べる?

 

もしも災害が起きてしまうと、生活は一変します。
被災した家屋の復旧や片付け、支援を受けるための手続きなど
やるべきことが多くて、食事はおろそかになりがち。
でも「食べる」ことは、とても大切なことなのです。
全国の被災地に赴き、たくさんの現場で被災地支援活動をしてきた
認定NPO法人レスキューストックヤードの浦野さんにお話をうかがいました。

【認定NPO法人レスキューストックヤード】 名古屋市東区泉1-13-34 名建協2階
過去の災害から学んだ教訓を伝え、災害に強いまちづくりのお手伝いをする名古屋の認定特定非営利活動法人。防災・減災対策に役立つ知恵やノウハウを提供しています。
「被災時に体調を崩してしまうと回復するまでに時間がかかります。体と心の健康を保つために食事はとても重要です」浦野 愛(うらの あい)さん

 

【災害発生から1~2週間目に、被災地で聞かれた声】
「野菜を食べていないので1週間以上便秘をしている。」(2007年 能登半島地震穴水町/避難所)
「物資の配給所まで自力で取りに行けない。ガソリンが無くて遠くまで買いに行けない。お店に行っても物が無い。」(避難所&在宅)
「コンビニやスーパーの惣菜(そうざい)も1週間続くと食べるのがつらくなる。」(2014年 兵庫県丹波市土砂災害/在宅)

 

《何を用意する?》災害時に不足しがちな栄養は?
災害時の食事では特に野菜、肉類、乳製品などが不足しやすく、揚げ物の多いお弁当は、ビタミン、ミネラル、食物繊維が不足します。
同じ食事が続くと、ストレスや食欲不振、持病の悪化などを引き起こし、栄養バランスが偏ると不眠症や心筋梗塞などのリスクが高くなります。
保存しやすいものを日頃から使いながら、ストックすることを意識しましょう。

◯野菜・果物
●日持ちする野菜/じゃがいも、玉ねぎ、にんじん など
●乾燥野菜・ドライフルーツ
・CO・OP九州産3種の乾燥野菜ミックス(次回予定:10月1週)
・CO・OP種ぬきプルーン(次回予定:9月4週)
●野菜ジュース
・CO・OPミックスキャロット1000ml(次回予定:いつでも注文カタログ)
●缶詰・パウチ
・CO・OP大豆ドライパック(次回予定:9月3週)
・CO・OPひじきと大豆の五目煮(次回予定:9月3週)

◯肉類
●缶詰・パウチ
・CO・OP国産具材のビーフカレー(甘口)(次回予定:10月3週)

◯乳製品
●粉ミルク・ロングライフ牛乳
・まいにち粉ミルク(次回予定:10月1週)

 

〈家族の食事を集めてみよう!〉
・持ち出し袋:1日分の食事/フリーズドライ・乾燥野菜など軽いもの
・自宅避難時:1週間分の食事を分散して保管
◯冷蔵庫/電気が止まっても食品を保冷バックなどに移せば1~2日間保存可能
◯ストック棚/常温保存の野菜、レトルト・缶詰、野菜スープなど、ふだん食べながら備蓄
◯長期保管/備蓄用に長期保存可能な食品や水は、押入やクローゼットなどの隙間へ

「調味料も栄養素の1つ。みそ、梅干しはミネラルが豊富」浦野さん

 

《どうやって食べる?》準備したものを確かめてみる
見える化してみよう! わが家のもしもの献立表
「電気・ガスが止まる!!」「台所が使えなくなる!!」

ライフラインの復旧や救援物資が届き始める目安は1~2週間です
家族の人数分が備蓄できているか、献立を考えながら書き込んでみよう!
「暑い時期でも温かい食事は心が安らぎます」浦野さん
1日目…冷蔵庫の中にある、そのまま食べられるものを食べる
2日目…冷蔵庫の中にある、そのまま食べられるものを食べる
3日目…朝/(例)ロングライフパン、粉ミルク 昼/カップラーメン(乾燥野菜を足す)
夜/レトルトカレー、アルファ米、野菜スープ
4日目
5日目
6日目
7日目

 

〈家族で作ってみよう!〉経験が自信につながります
・火を使わない!混ぜるだけ!
◎大豆とキャベツの塩昆布あえ
キャベツと塩こんぶをあえて、キャベツがしんなりしたら、大豆を混ぜるだけ!

★アドバイス
食器にラップをかけて盛り付けると、洗い物が少なくなります

「もしもに備えることで、いつもの食事づくりにもゆとりができます。災害時には、がんばり過ぎないことも大切」浦野さん

 

[みなさんのレポート大募集]
備蓄に関するアイデア、使ってみたレポート
●簡単に作れるおすすめレシピ
●被災時クッキングの工夫
●実際に作ってみたレポート
●失敗から学んだ経験談も教えてください!
→投稿は6ページ募集コーナーから