第14回 通常総代会を開催
2023年6月9日(金)、コープあいち第14回通常総代会をウインクあいちにて開催しました。
新型コロナウイルスの感染症法上の位置付け5類変更に伴い、通常通りの開催となりました。
2022年度活動のまとめと事業報告・決算の承認、2023年度活動方針と予算および事業計画などを決定しました。
【理事長あいさつ】
第14回通常総代会にあたって
2023年6月9日 理事長 森 政広(もり まさひろ)
6月2日の豪雨により、被災されたみなさんに、心よりお見舞い申し上げます。
さて、通常総代会に向けては、3月にリモート開催を含め36カ所で総代会議を、4・5月には同様に34カ所で議案検討会を行いました。参加できなかった総代のみなさんには、アンケートや電話、メールで意見をいただき、総代会議案書に反映しました。いただいた意見は、23年度の事業と活動の具体化の中で反映させます。
3年間に渡って続くコロナ感染症は、行動制限が徐々に解除され、5月8日に感染症の類別が5類となりましたが、完全な終息には至っていません。昨年7・12月に感染者数が増大し、生協の職場でも1日100人を超える休職者で、事業継続の危機を迎えましたが、組合員と職員の協力で危機を乗り越えることができました。3年間制限されていた組合員活動は、感染防止に配慮しつつ、再開しています。秋にはブロックごとに、組合員参加の取り組みを行おうと相談が始まっています。みなさんの積極的な参加をお願いします。
昨年は、愛知県ユニセフ協会が設立されました。ロシアのウクライナ侵攻など、災害や紛争で支援が必要な子どもたちが増えるばかりです。22年度、みなさんの協力でユニセフ募金額は1年で5000万円を超えました。
23年度も物価の高騰や格差の拡大など、くらしの厳しさは増すばかりです。こんなときだからこそ、みんなで知恵を出し合い、組合員を増やし、生協の商品を利用することで厳しい状況に陥っている生産者・メーカーを支援していきたいと思います。コープあいちは、組合員・地域のくらしがよくなるよう、くらしを守る協同組合として「一人は万人のため、万人は一人のために」「平和とよりよい生活のために」を大切にし、みなさんと一緒に事業と活動をすすめていきます。
[2022年度のコープあいち (2023年3月20日現在)]
・組合員数 54.5万人……1年間で1万6407人増えました
・総事業高 642億円……予算比 98.9%/前年比 98.2%
・出 資 金 97.6億円……1年間で2億円増加しました
・経常剰余金 14.3億円……予算比 121.4%/前年比 98.1%
◯剰余金処分について
>剰余金処分額
①法定準備金…2億円 /定款で定めている積立金
②出資配当金…3000万円 /出資額に応じて行われる組合員への割戻し
③任意積立金…7億円/経営危機対応積立金・事業環境政策推進積立金
>次期繰越剰余金…1億5477万円 翌事業年度に繰り越す剰余金
◯2022年度出資金配当率は0.3%に決まりました
ご自身の出資配当金は、コープ宅配を利用の方は、6月度の利用明細書でご確認ください。店舗やおはよう宅配(モーニングコープ)などを利用の方はハガキにてお知らせします。
[審議された議案と採決結果]
・第1号議案→賛成多数で可決
2022年度活動のまとめと事業報告書及び決算関係書類の承認の件
・第2号議案→賛成多数で可決
2023年度活動方針と予算及び事業計画の設定の件
・第3号議案→3分の2以上の賛成で可決
定款の一部変更の件(特別議決事項)
・第4号議案→賛成多数で可決
監事監査規則の改定の件
・第5号議案→賛成多数で可決
公認会計士等の不再任及び選任の件
・第6号議案→賛成多数で可決
役員報酬決定の件
・第7号議案→3分の2以上の賛成で可決
組合員の除名の件(特別議決事項)
【2022年度取り組んだこと】
組合員(仲間づくり)、利用者づくり活動を最重点課題とし、全分野ごとの連携を強め、総合力を大切にすすめました。
◯宅配事業
●「くらし応援全国キャンペーン」「くらし応援20%以上OFF企画」を実施。くらしに身近な商品を特別価格で提供し、くらしを応援。
●e-フレンズを改修し、利便性を向上。利用継続に向けて組合員をフォローし、新規加入者のe-フレンズ登録率が70%超に。
◯店舗事業
●宅配との併用利用や新規加入者を増やすため、お店周辺の1キロ圏内に、コープ宅配とお店のチラシを配布。
●ケース予約、コープ商品などこだわり商品の普及、名古屋学芸大学と連携したPOPでの紹介など、商品の特徴を組合員へお知らせ。
◯福祉事業
●「福祉ひろげようニュース」を毎月発行。生協10の基本ケアの取り組みや改善事例を職員で共有し、介護の質を向上。
●小規模多機能ホーム豊橋北を開所。地域住民が集い活動できる地域サロンを併設した拠点事業所。
◯組合員活動・商品活動
●「組合員活動ガイドライン」を改定し、コロナ禍での活動制限を緩和。少しずつ活動を再開。
●「あいちを食べよう、日本の食を大切に!」大運動の強化。
●JAと稲作体験を再開。産消提携米を中心に利用普及の取り組み。
◯行政・地域・他団体との協力・連携
●行政や他企業・団体と連携して、愛知県ユニセフ協会を設立。ボランティアや賛助会員の呼び掛け、事務所の整備を実行。
●「第17回食育推進全国大会inあいち」に参加。県から感謝状を拝受。
【2023年度取り組むこと】
SDGsの取り組みを継続し、くらしの厳しさに立ち向かい、仲間を増やし生産者を支援することでくらしに貢献します。
◯宅配事業
仲間づくりと利用者を増やす取り組みをすすめ、利用しやすい仕組みの改善や継続利用のサポートをします。
●「商品」を中心に、SDGsにつながる関心の高い商品の情報発信や、商品モニターでのお試しなどで利用を促進。
●e-フレンズの改革、組合員への情報提供、コース改善などにデジタルを活用。
◯店舗事業
来店者増につながる魅力づくりや、2030年に向けた店舗別の方向性に向けて相談します。
●「コープ市」に合わせた仲間づくりや地域へのポスティング、宅配との併用利用を高める取り組みをすすめる。
●農産、水産、畜産を重点部門とし、SDGsの視点から食品ロス削減と利益改善をすすめる。
◯福祉事業
介護サービスレベルの向上と地域づくりをすすめます。
●次期介護報酬改定に向けて、生協10の基本ケアをすすめ、Webなどを活用した専門職研修を強化。
◯組合員活動・商品活動
ブロック単位で目的を持って、地域団体と連携したあいさつ活動をすすめ、地域の各課題について一緒に考えます。
●「あいちを食べよう、日本の食をたいせつに!」大運動を、宅配・店舗と連携して利用普及を推進。
●地元産物の企画、商品開発や改善など、生産者・メーカーの支援や国内自給率の向上をめざす。
●新しい制度・仕組みのもと、自主自発の組合員参加をすすめ、組合員活動へ参加する組合員を増やす。
◯くらしのサポート事業・共済事業
●おはよう宅配(モーニングコープ)は、少量企画や国産原料の商品の導入で満足度を向上。
●共済は、制度改定の保障説明や家計負担軽減の提案、多様なニーズに応える。
《総代会では20名の総代から「議案への意見」が寄せられました》
◎総代からの会場発言 当日は9名の方が発言されました。
「視覚障がい者の注文をサポ―ト、ボランティアへの協力を」
理事会回答>
利用者の「声を聴く活動」を実施し、92名から改善要望をいただきました。今回、要望の多かった3項目を改善しました。応えられていない要望もあり、ボランティアのみなさんのご協力が必要です。今後もご意見をいただき、利用しやすい環境を整えていきます。
「新しい組合員参加と運営の仕組み、理事の選出について」
理事会回答>
「身近な地域での活動を基本」としていますが、新ルール検討中に作られたグループや転居などの理由がある場合は、ブロックを越えて活動もできるとしています。理事の選出については、前回一部のブロックで定数どおり理事が選出できなかったことを受け、規約規程と理事選出全体のプロセスを見直しました。
「ブロックを超えたコープグループの活動、会議への役員参加について」
理事会回答>
役員は総代の参加する会議などに参加し、声を聞くことに努めています。会議では出された意見に対し担当役員より回答を行い、その後に理事長が補足し、非民主的な議事運営を行った事実はないと捉えています。
「コープ上八田の閉店について〈2名の発言〉」
理事会回答>
昨年9~11月に計5回、店舗政策に基づく店舗別の方向性について議論し、施設の老朽化による閉店について協議しました。11月・1月に組合員に説明を行い、コープあいち全体の経営課題として閉店を判断。「事業継続に関する基準」に施設の老朽化が明記されていることと、店舗政策の再投資基準に達しなかったことで、今回の判断となりました。
「新加入組合員のフォローが必要では?移動店舗の利用、理事会の透明性とは?」
理事会回答>
新加入の方が、利用方法が分からずに困っていないか、様子や要望を聞きながら対策を検討していきます。移動店舗は組合員ならどなたでも利用できますが、限定的なエリアでの事業となっています。理事会での協議を分かりやすく発信していくことで、透明性と公開性を高め、みなさんの声を聞きながら魅力ある総代制へ改善していきます。
「私が生協に思うこと、これからの人生も生協とともに」
理事会回答>
コープあいちは、くらしを守る協同組合として「一人は万人のため、万人は一人のために」「平和とよりよい生活のために」を基本に、「組合員の視点」「ふくしの視点」「地域の視点」で、みなさんと一緒に事業と活動をすすめていきます。利用を通し生産者・メーカーを支援し、よりよい商品を一緒につくりあげていきましょう。
「参与の役割について」
理事会回答>
理事会規則にのっとり、22年度からの新理事会体制で滞りなく業務を遂行し、円滑な業務の引継ぎや経験の継承、必要な支援を行うため、それぞれの経歴を踏まえ協議し、参与を2名選任することを決めました。
「生涯、利用を続けられる生協への願い」
理事会回答>
シニア世代のみなさんに喜ばれる配達方法について提案いただきました。今後検討すべき課題であると考えています。さまざまな事情や要望のあるみなさんに、少しでも貢献できるように引き続き努力していきます。
◎総代からの書面発言 会場発言の他にも、11名の方から書面で発言をいただきました。
◯総代になって知ったこと
◯生協と子育て中の私
◯我々の生協の目的と職員への期待、費用対効果
◯宅配について
◯宅配センターのLINE配信への要望
◯コープ上八田の閉店と今後について
◯福祉事業について
◯組合員活動について
◯ユニセフ活動使用場所について
◯役員報酬決定について
◯参与について
◎総代Q&A
総代に興味はあるけれど…。 後述の「総代のお仕事って?」と合わせてお読みください。
Q1/活動はどれくらい?
A1/任期は1年間。参加する会議は年4回程度です。
Q2/毎回参加できなくても大丈夫?
A2/会議は平日ですが、土曜日に開催することもあります。出席できないときは、書面での意見でも大丈夫。話し合われた内容は資料としてお届けします。託児もあります。
※Web会場や夜開催もあります
《初めての方大歓迎! 総代一緒にやってみませんか?》
◎総代ってなぁに?
生協は、みんなで意見を出し合い、自分たちでくらしをよりよくしていく組織です。大切なことは組合員全員で決めることが望ましいのですが…。
コープあいちの組合員は約54万人!一度に集まることができません。
→そこで、組合員の意見を聞いて、まとめてくれる代表が必要です。その代表者が「総代」です。
他の意見も認め合いながら、考え合い、話し合います。
→話し合った願いや意見を生協に届け、よりよい事業や活動をするために総代会に参加し、方針などを決定します。
●みんなで出資
一人ひとりが出し合った出資金で、安心して利用できる商品や宅配センター・お店などをつくります。
●みんなで利用
商品の購入やサービス(共済、福祉など)を利用します。
●みんなで運営
みんなの意見や要望を事業運営や活動などに反映します。
◎総代のお仕事って?
任期期間(1年)の流れをご紹介します。総代の活動は、お住まいの地域(ブロック)や自宅で参加できます。(開催時期は変更になる場合があります)
①2023年11月/総代として最初の活動の場「総代交流会(ガイダンス)」
総代の役割や総代会までの流れが分かるよう、説明をします。
②2024年2~3月/「総代会議」
2023年度の事業のまとめと2024年度の取り組みなどを話し合います。
③2024年5月/みんなの願いを伝える準備「議案検討会」
総代会議案書(案)をもとに、総代会で提案する内容について話し合います。
④2024年6月/総代活動の集大成!「第15回通常総代会」
議案を審議し採決します。この決定に基づき、生協の事業や活動が運営されます。
◯他にも/商品モニター活動、総代用機関誌のお届け、アンケートの記入など
※参加型ではなく、動画や資料を見て、Webやアンケートにて意見をいただく場合もあります
◎2022年度 総代活動の感想
「総代限定の商品モニターが印象に残っています。自分がかかわった商品が巣立っていくのが楽しいです。組合員の声を聞くという生協の姿勢が表れていると思います。/30代 組合員歴7年」
「常に「前に前に」、そして「人に対する優しさ」「商品へのこだわり」など想像以上の驚きでした。一人でも多く、総代の役を通して生協の取り組みを知っておくべきだと思います。/50代 組合員歴34年」
「総代になるまでは購入するだけでした。生協のシステムなどを深く知ることができ、世界観が変わりました。あなたも総代にチャレンジしてみてはいかがですか?/70代 組合員歴41年」
「会議もリモートで参加しやすくなりました。外出しづらい子育て世代や交通の便が悪い方も参加できます。会議で発言することで社会参加も実感できます。/40代 組合員歴14年」
◎総代になるには
2023年7月31日時点でコープあいちの組合員本人であれば、性別や国籍を問わず、どなたでも立候補できます。
◯立候補期間:8月15日(火)~9月14日(木)
◯選挙区と定数:550人(愛知県を7つの選挙区に分けて、組合員数を基礎に選挙区ごとの定数を決めています。)
◯立候補について:総代選挙の公告は定款に基づき、8月1日より、Webサイトと本部・豊橋生協会館に掲示します。ウィズコープ8月号でもお知らせします。
●問い合わせ先/機関運営部(月~金 10:00~17:00) TEL 052-703-6022