旬の野菜でおいしい春を感じよう
冬の寒さも落ち着き、草木の成長が活発になる春。
おいしい春野菜が出回る季節です。
この時期にしか味わえない
独特の風味や食感を楽しんでみませんか?
「昔から「春の食卓には苦みのあるものを」と言われてきました。春野菜の苦味成分には新陳代謝を促進する働きがあります。私たちの体は、冬の間に溜まった老廃物を外に出そうとするため、苦みや酸味のあるものをおいしく感じます。」
◎株式会社 エム・ティ/野菜ソムリエプロ 紀内 幸夫(きうち ゆきお)さん
株式会社 エム・ティ…野菜や果物のカット加工、包装などを行う青果専門卸会社
[春野菜豆知識]
・やわらかい春野菜は蒸すのがおすすめ! 栄養素を逃さず食べることができます。
・春野菜は水分をたくさん含んでいるものが多く、傷みやすいので冷蔵庫で保存し、早めに使い切りましょう。
【アスパラガス/シャキシャキした食感とほのかな甘み】
ほのかな苦みと甘みのバランスがおいしく、独特の歯ざわりが楽しめます。
〈主な栄養〉
アスパラギン酸…疲労回復や代謝アップの働きが期待できるアスパラギン酸を豊富に含んでいます。
〈おすすめの食べ方〉
・玉ねぎやニンニクとの相性がよく、一緒に炒めるのがおすすめ。
・ボイルで食べる場合は、根元から先にゆでていくと均等にゆであがります。
・生から炒めると焦げやすいので、鮮やかな緑色で仕上げたいならサッとゆでてから炒めましょう。
【新たまねぎ/辛みが少なく爽やかな生食を楽しめる】
やわらかく水分が多いのが特徴。長期保存には向いていないので早めに食べ切りましょう。
〈主な栄養〉
硫化アリル、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンC、カリウム、鉄分…血液サラサラ効果や免疫力アップが期待されます。硫化アリルは水溶性のため、水に漬けると流れ出るので注意。
〈おすすめの食べ方〉
・スライスがおすすめ。水にさらすと栄養素の一部が流れ出るため、辛みが苦手な人はスライス後30分ほど空気にさらしましょう。
・少し加熱すると甘みがアップします。みじん切りにしてソースにも。
【春キャベツ/甘くてやわらか♥そのままサラダに!】
ふんわりとした薄い葉はとてもやわらかく、巻きがゆるい。水分を多く含んで甘みたっぷり。
〈主な栄養〉
ビタミンC、ビタミンU…免疫力を高める効果が期待されるビタミンC、胃の粘膜を修復する働きのあるビタミンU(キャベジン)などが豊富。
〈おすすめの食べ方〉
・シャキシャキ食感やキャベツ本来のうま味を生かすには、そのままサラダで!
・浅漬けなどでもビタミン類を壊さずいただけます。
【新じゃがいも/皮ごと食べて栄養をまるっといただく】
皮が薄くて小ぶりなものが多く、貯蔵期間を経ずに出荷されるので、みずみずしい食感と甘みが楽しめます。
〈主な栄養〉
マグネシウム、ビタミンC、カリウム…免疫力アップが期待できる栄養素が多い。じゃがいものビタミンCはデンプンに守られているので加熱しても壊れにくい。
〈おすすめの食べ方〉
・千切りにして炒めればシャキシャキ食感に。
・栄養豊富で皮ごと食べられる新じゃがいもは、そのまま素揚げ、煮物に。
◎こちらもおすすめ
【なばな/ゆですぎに注意】
この時期にしか食べられない春野菜の代表格。
春野菜の中でも栄養価が高い野菜です。
塩をひとつまみ入れたお湯でゆでます。食感を生かすため、お湯から上げたら水にさらします。そのままからしあえや、サラダに。炒めてパスタなどにも。
【春にんじん/生のままでもおいしい】
甘みが増してやわらかく、みずみずしい春にんじんの食感を楽しむなら、野菜スティックがおすすめ。
皮ごと油炒めにするとβ-カロテンの吸収率がアップ。
水からゆでると煮くずれしにくくなります。
[ゆで方豆知識]
・塩を入れると、沸点が上がり素材が引き締まります。野菜によっては退色を防ぐ効果もあります。
・根菜類はお湯からだと中心部に火が通るまでに表面だけが煮えすぎてしまうので、水からゆでましょう。
“紀内さんからのアドバイス”
◎新しい発見を楽しんで
ビタミンやミネラルを豊富に含む旬の野菜を、肉や魚と一緒においしく食べましょう。
自分の好みにあったゆで具合や調理法、食べ合わせを見つけるとうれしいですよね。Webなどで調べてみてください。
《愛菜ボックス、やってます》※各宅配センターにお問い合わせください
「愛」知の野「菜」をはじめとした全国の産地から、生産者の顔が見える野菜をお届けします。大きさや形は不ぞろいでも大切に育てられた旬の野菜を6~7品。何が届くかはお楽しみ♪