テキスト版 2024年 コープあいち通信10月号
コープあいち通信10月号
No.147 2024年10月7日発行
総代のみなさんにお届けしています。
編集発行 広報広聴・デジタル推進部
TEL 052-703-1257・FAX 052-703-3387
CONTENTS
各地の話題・理事会報告・・・P2
有識者理事から学ぶ・・・P3
発信往来・・・P4
Webサイト https://coopaichi.tcoop.or.jp/
総代限定企画
8月24日(土) 東海コープ商品検査センターを見学しました
総代限定企画として、東海コープ商品検査センター(名古屋市名東区)の見学会を開催しました。当日は16組25人が参加。検査センターの役割のレクチャー、微生物や理化学など検査機器の見学、正しい手洗いや味覚のチェックなどを行いました。学習や体験を通じて、コープあいちの安全・安心の取り組みを学びました。
5種類の味(甘味・塩味・酸味・苦味・うま味)の味覚チェックを体験
食品サンプルを使って1食分の食事を作り、センサーに乗せると、栄養バランスが診断できます。
参加のみなさん 商品検査センターの入り口で
ヒロシマの心を世界へ
8月4日(日)~6日(火)
組合員・職員がピースアクションinヒロシマに参加しました
コープあいちが取り組む平和の活動の一つとして「ピースアクションinヒロシマ」へ、組合員・組合員のご家族・組合員理事・職員の9人が参加しました。
8月6日平和記念式典に参列
実参加とWebのハイブリッドで開催された子ども平和会議
参加者の感想
●8月6日8時15分の黙とうのとき、今いる場所の真上に落ちてきた原爆で焼かれ、苦しんだ方々を思い、祈りました。学習を続け、自分の言葉で伝えられるようになりたいと思います。
●被爆者は原爆被害の苦しみの中で「再び被爆者をつくらせない」という思いから、報復でなく「核兵器を使用してはならない」と訴え続けている。そのことを私は被爆者から学びました。
原爆ドームの前で集合写真
Press Release 8・9月
コープあいちの取り組みを対外に発信しています
〈発信〉
◆9月27日(金)・・・JAあいち海部
稲刈り交流会のお知らせ
〈掲載・放送〉
◆8月20日(火)・・・生協流通新聞 県産食材でミックス粉 西尾の抹茶でミックス粉
◆JAあいち三河で愛知のコシヒカリ・稲刈り交流会を開催
8月24日(土)・・・テレビ愛知 TXNニュース
8月25日(日)・・・東海愛知新聞
8月27日(火)・・・ミクスネットワーク タウン通信
9月10日(火)・・・コープニュース
◆くらし応援全国キャンペーン第3弾9月から実施
8月23日(金)・・・日本食糧新聞
8月28日(水)・・・中京テレビ ZIP!
8月29日(木)・・・東海テレビ めざましテレビ
9月 2日(月)・・・CBCテレビ THE TIME,
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各地の話題
各地で行われているコープの組合員活動や事業所での取り組みを紹介します。
■親子で稲作体験 稲刈り交流会を開催 8~10月
JAあいち三河
JAあいち中央
JA上伊那
JAあいち海部
※開催予定を含む
地産地消と食育の推進
JAのみなさんから鎌の使い方の指導を受け、田んぼに入って親子で稲刈りを体験しました。春の田植えも体験していることから、稲の成長に驚き、稲刈り体験やクイズ・紙芝居を通してお米の大切さを実感する声が上がっていました。
JAあいち三河
JAあいち中央
参加者の声
●4月に植えた苗がこんなに実っていることに感動しました。農家のみなさんが大変な思いをしながら、おいしいお米を作ってくださっていることを実感しました。
●一粒一粒のお米を大切に食べようとあらためて思いました。
※JAあいち豊田は雨のため中止になりました
■名東区制50周年記念 「エコフェスタ名東」開催 8月8日(木)
尾張東ブロック
名東区では、展示やゲーム・体験を通して楽しみながら環境を考えるイベント「エコフェスタ名東」を毎年開催しています。コープあいちからは、尾張東環境グループが「くらしをとりまく環境」をテーマに、温暖化の影響についての展示や、落ち葉を使った「壁掛け作り」が体験できるブースを出展しました。
落ち葉を使った壁掛け作りに親子で熱中したり、
30年に渡り大気中のNO?を測定したデータなどの展示に見入る参加者
■能登半島地震・被災児童応援企画「穴水→なごや交流ツアー」
8月19日(月)~21日(水)
認定特定非営利活動法人レスキューストックヤードの主催で、県内の4生協が協賛し、能登半島地震・被災児童応援企画が開催されました。小学校4~6年生の約80人と大学生のボランティア約100人が参加。コープあいちは、1日目に真宗大谷派名古屋別院(名古屋市中区)で開催されたバーベキューのお手伝いや、2日目以降の食事の提供を行いました。
名古屋を訪れた穴水の子どもたち
森理事長と職員2人が、ボランティアの大学生と一緒にバーベキューを支援。子どもたちの笑顔がこぼれました
小さな休憩を少しずつ~「座ってイイッス」お店に導入
お店のレジで待機中に少し座って、ちょっとした休憩ができる「座ってイイッス」を実験的に4店舗に導入しています。「立ち仕事で疲れる」というイメージから「短時間でも座れる」へ。働きやすい・働き続けることができる職場づくりにつなげていきます。
コープなかた・小幡・大高インター店・日進店に導入中の「座ってイイッス」
レジのアルバイト募集でも「働きやすさ」をアピールしていきます
理事会報告
理事会で議決したこと、および協議したこと、報告された主な内容を報告します。
■第3回理事会報告 2024年8月6日(火)
議決したこと
1.阿久比町宅配センター建設費用と事業計画について
2025年8月に稼働開始を予定している阿久比センター(仮称)の投資予想額、施設計画、事業計画について議決しました。機能性と効率性を追求しながらバリアフリー化や交流可能な会議室、太陽光発電設備など働きやすく環境に配慮した施設をめざし、地域の災害支援の拠点も担います。
2.2024年 理事会の設置する委員会について
2024年度設置を議決した4つの委員会の理事の役割分担(構成員)と「環境政策推進委員会」、「SDGs助成制度の見直し委員会」の委員長を選任し議決しました。
協議や報告したこと
1.2024年7月度決算および事業活動について
7月度の決算は、総事業高52億6000万円、予算比102.1%、前年比98.3%、経常剰余金は1億400万円となり予算を達成しました。
2.コープサービス東海のあり方と株式譲渡について
3.東海コープ重点課題の進捗について報告
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有識者理事から学ぶ
専門分野から2030年のビジョンを踏まえて、コープに期待することや情報をご提言いただきます。
有識者理事とは
学識者や弁護士、会計士などの専門家として、社会的な視野からの意見を生協の運営に反映させ、生協の日常的な業務執行の状況についても専門家の立場から監督します。
近本 聡子さん
元愛知学泉大学家政学部教授
ご専門分野は、社会学、家族論、子育て支援論などです。
2022年6月より
コープあいち有識者理事。
「生活場の変化」
前回(2023年8月号)は若年層にフォーカスした話でしたので、今回は全体的な変化というものを私たちはどう受け止めているかについてお伝えします。考え方が多様にある構造変動をどう見るかというところを分かりやすくお伝えできるとよいと思います。
1.個人と社会(集団)をつなぐ生活
個人はいろいろな集団に属して社会を形成しています。個人が社会からどんな影響を受けるかを分析する際に3つの重要な効果があります。①時代効果は、そのときの社会全体からの影響で、10年ぐらい前まではテレビなどマスメディアから発信される情報が影響を与えていました。②コウホート効果とは、同世代の人々が醸して意識や行動に与える効果です。出生年が同じであることで集団としての特色を持ち、男女家庭科共修など教育の影響がありますね。しつけの文化などマインドも影響します。現在の大学4年生は1年時からコロナ隔離を体験し、オンライン授業が長く4年前に卒業した人と満足度が違います。③個人の加齢効果は、年齢とともに体の条件が変化するものです。先日の30年ぶりの同窓会では立席パーティーが困難でした。一人ひとりが数えきれない影響を社会・集団から受けながら生活をしています。
2.生きる活動
生活上、影響を受ける要因があります。格差社会では、経済的ばかりでなく文化的な階層があります。文化格差、階層性は教育の機会と連動します。日本は教育の機会平等を確保していますが、教育自体(特に幼少期)が家族任せであるため、家族の経済階層に影響を受けます。教育や発達の機会を奪われた目に見えない貧困や育児放棄の課題もあります。「家族養育が善である」は神話となりました。消費社会化により衣食住を買い物で賄う文化が浸透しました。食事や衣服へのこだわりが多様化する一方で、買い物困難者も課題です。高齢化社会で高齢者数が多くなり、伴走する人も増えています。エンディングノートや自分らしい葬儀を考える機会も増え、死は忌み嫌うものではなくなり最期まで自分らしく、と考える時代になりました。時間は命であり、投入した時間でどんな満足感や達成感が得られるか、その人なりのタイムパフォーマンスのよさの重要性が増しました。
3.家族変動とジェンダーのグラデーション化
日本人は家族の連帯責任から解放されつつあります。ジェンダー・ギャップはまだ大きいですが、性別役割からの自由の方向性はあると思います。年齢による規範も薄れつつあり、扶養の義務は個人の責任へ変化していますが、家族制度が追いついていません。ジェンダーはグラデーションになろうとする時代です。例えば男性が女性のような性質になりたければなってもよいです。若い人々に普及し始めていますが、日本はG7で唯一同性婚が不承認です。他の先進国では2分法(男と女)ではなく多様な性が認められる社会となっています。例えば米国ではパスポートでも性を区別しなくてもよいことが確立しています。多様な性は自認を基盤としていますので、男女という社会的な分類を無意味化していきます。日本社会は制度を作る側の人々が疑問を呈さないため、生きやすい社会にするための制度変革がすすみません。
4.地域と経済主体(非営利も含む)
江戸時代は貫徹した階層社会で身分が違うと排除されました。連帯責任と義務で成り立つコミュニティを壊した現代は、移動・職業選択の自由が保障されています。経済セクターは3つ(国家、市場、コミュニティ)あり、真ん中にアソシエーション(ボランタリー/非営利の組織)があるというのが協同組合の考え方の柱でしたが、今は違うと感じます。人々はどのセクターが優位と思ってはいませんが、お金に引きずられます。地域活性は多くのところで課題ですが、現状の負の側面の1つは、経済主体がバラバラであることです。農協や商工会、教育や保育が分かれている中で地域コミュニティを支えることは難しく、縦割りの弊害があります。地域住民が自ら憲章を作って新住民が増えた事例もあります。地域に残る家の格付け、男性優位など非民主的マネジメントをしているところは現代人に受け入れられにくいです。地域マネジメントの難しさも大きな課題と考えています。
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〈総代年代〉
〈アンケート返信〉
発信往来
コープあいち通信を読まれた総代のみなさんの感想や総代どうしの交流のコーナーです。
コープあいち通信を読んで
8月号のアンケートは75通お寄せいただきました。
ありがとうございます。一部をご紹介します。
夏の過ごし方、酷暑を乗り切る工夫やメニュー
初めて熱中症になりました。年齢を感じずにはいられません。「健康だけが取り柄」が口癖でしたが、「こんなはずではなかった」との思いばかりです。6月28日の「福祉を考える会」の学習会で、熱中症について学びました。「飲む点滴」といわれる甘酒は、食欲のないとき大いに助かりました。(名東区 70代)
友達を自宅に呼んで、コープのそうめんで、流しそうめんをしました。楽しくて食がすすみました。やっぱり大勢で食べるとおいしい!一人ごはんのときは、そうめんに冷凍オクラを入れます。おいしいです。(江南市 40代)
8月13日の昼前に、きゅうりとなすで馬と牛を作って仏壇に飾り、盆菓子を供えます。最近は「枯れない牛馬」がありますが、お手軽も過ぎると、心もお手軽になりそうな気がします。無心に“こより”をより、短冊を結び付けて天の川を仰ぎました。「無心」になる効果を忘れている人が多い気がします。(岡崎市 70代)
具だくさんのみそ汁、根菜類たっぷりのシチュー、熱々のものを食べるようにしています。クーラーで冷えきった体がホッとして、リセットできます。(緑区 60代)
暑い時間に映画館のあるショッピングセンターに避難していました。久しぶりに映画館で見た映画は、迫力があり新鮮でした。ウインドーショッピングもでき、気分転換にもなりました。スタミナ料理はやっぱり豚肉や鶏肉の焼肉です。野菜も一緒に取れて鉄板で作れば簡単で洗い物も少なく済みます。お肉はもちろん生協のお肉です。(豊明市 60代)
暑くて食欲も減り、どうしても夕食を作ろうという気持ちになれないときがあり、短時間でできるミールキットや、冷凍のパスタやラーメンなどを利用して乗り切りました。きんぴら風ごぼう飯の素は入れて炊くだけなので便利。おかずが少なくて済みます。炊きたてごはんに混ぜてもよいので重宝します。味もおいしく家族にも好評です。(一宮市 60代)
酷暑の今年、草取りや花の水やりは5時前から活動。昼間はずっとエアコンをかけて室内にいました。買い物は生協宅配。早起き最高!(名東区 60代)
お盆は父の実家がある岐阜県の岩村町で過ごします。毎年8月13日にミュージック花火があり、とても見応えがあります。小さな町の行事ですが、途絶えたりせず、これからも地域を盛り上げてくれるといいなと思います。(春日井市 30代)
名古屋市内に住んでいますが、気分転換に名古屋伏見のホテルで2泊しました。映画を見たり、ホテルでランチしたり。その間わが家のエアコンを休ませました!(瑞穂区 70代)
おうちでできる平和の取り組み
毎年恒例の取り組み。孫が小さいころ、ぬり絵や川柳に一緒に参加したことを懐かしく思います。現在、ウクライナやガザで戦争が続く中、平和について身近なところで考えていかなければと思います。ぬり絵の中の笑顔の子、川柳にある日常の平和をあらためて家族で考える機会となるよう、今後も平和の取り組みを続けてほしいと願っております。
(豊川市 60代)
あいち平和行進
毎年、核兵器のない平和な世界をめざして行われていますが、毎日つつがなく生活できるのは、このようなアピールを行っているからですね。ありがたいことです。(西尾市 60代)
初めて津島市役所からの平和行進に参加しました。一部分だけの行進でしたが、参加してよかったです。来年もまた歩いてみたいと思います。(愛西市 60代)
新入協職員が正式配属
みなさんの笑顔がすてきです。それぞれ好きなコープ商品が書いてあるのがいいですね!この方はどんな商品が好きなのかなと、食べている姿とか想像しちゃいます。
(安城市 40代)
集合写真、とてもよい1枚ですね。大変なこともあると思いますが、がんばってください。決意の色紙、じっくり見てみたいです。(昭和区 50代)
多くの新人さんが来てくれて頼もしいです。今後の活動に期待しています。先日、新人さんとトレーナーらしき方が配達している姿を見掛けました。暑い中ご苦労さまです。
(碧南市 50代)
交流会・イベント参加
通信が届いたちょうどその日、大高インター店で五平餅作りに参加してきました。大高インター店は月1回ほどイベントがあり、とても楽しみにしています。コロナで減ってしまったイベントですが、子どもたちに体験できる機会を与えてくださることに感謝しています。(東海市 40代)
ブロックごとにイベントなどの案内がされていて、親子のものもあれば、地元の学校や自然を体験するものもあり、見ていてわくわくしました。会場設定は大変だと思いますが、いろいろな会場を利用して、コープを周知できたらと思います。(北名古屋市 30代)
有識者理事から学ぶ
種子の自給率が8%しかないことにびっくりしました。国産野菜を食べていても、ほとんどの種子は海外産なのですね。ずっと昔は収穫した種子から野菜を作っていたと思うのですが、原点回帰は難しいものなのでしょうか?未来の食糧について考えると、ちょっと怖くなりました。(春日井市 50代)
わが国の食料自給率を上げることの重要性は、以前から言われているのに、なかなか上がらないのはなぜでしょう。世の中の仕組みも複雑なのでしょうが、私たち組合員にできることは何か? 勉強会などを通して知ることができればいいのに。(扶桑町 50代)
旧鳳来地区に住んでいます。高齢化に伴い、耕作地が荒れてきています。組合員の畑として生かしていただくなど、よい方向へすすんでほしいと願うばかりです。(新城市 70代)
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