テキスト版 2021年 コープあいち通信7月号
コープあいち通信 7月号
2021年7月5日発行No.117
総代および地域で活動する組合員にお届けしています。
生活協同組合コープあいち
編集責任
広報部
TEL 052-703-6022・FAX 052-703-3387
Webサイト http://coopaichi.tcoop.or.jp/
C O N T E N T S
通常総代会報告.........................P2・3
各地の話題・理事会報告.................P4
有識者理事から学ぶ.......................P5
ガッテン! コープ! .......................P6・7
発信往来........................................P8
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総代会
第12回通常総代会は、全議案賛成多数で可決されました
6月14日(月) 愛知県産業労働センター(ウインクあいち)大ホール
今年も新型コロナウイルス感染予防のため、「書面議決書」を提出することを推奨させていただきました。
森理事長のあいさつののち、理事会から議案を提案。議案審議では、会場発言2人と文書発言18人のご意見をいただき、理事会から回答ののち、すべて可決されました。
第12回 コープあいち
通常総代会 アピール
2030年、みなさんはどんな社会を想像しますか?
2030年、私たちは何ができているでしょうか?
コープあいちは、この2030年に向かって、皆が心を一つにして取り組んでいく、“めざす姿”や“ありたい姿”を、組合員や職員が声を出し合い、未来を語りあって2030年ビジョンとしてまとめました。
皆でまいた笑顔の種が、愛知県のすみずみで芽が育ち、豊かなくらしの花がたくさん咲くことを願い、皆の力で未来を創っていきましょうとの想いを込めて、
『つなげよう かなえよう 笑顔あふれる未来へ!』
をスローガンとしました。
私たちは、コロナ禍にあっても、組合員、職員、メーカー・生産者がお互いを思い、気遣いあい、尊重しあい、感謝しあうことで多くの気付きが生まれました。多発する自然災害にも、全国の組合員のたすけあいの精神や、地域との様々なつながりの中で協同の力が発揮され、これまでもこうした力や知恵を寄せ合って幾多の困難を乗り越えてきました。
私たちコープあいちは、これらのことを確信とし、人間らしいくらしや笑顔あふれる社会を、与えられるものではなく、みずから創りだし行動する目標として掲げます。
2030年、という遠くて近い未来にむけてきれいな地球を次の世代につなぎ、心豊かなくらしとSDGs達成をめざして、新たな挑戦の10年へと踏み出します。
平和とよりよい生活のために
2021年6月14日
生活協同組合コープあいち 第12回通常総代会
Press Release 4・5月
コープあいちの取り組みを対外に発信しています
〈掲載〉
◆4月12日(月) 日本食糧新聞 EV営業車の導入 環境・社会貢献推進
◆5月 5日(水) 生協流通新聞 トヨタの超小型EV導入 名東センターの営業訪問に
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第12回 通常総代会
■出席者数
会場 本人28 委任0
書面 516
計 544
■審議された議案と採決結果
第1号議案2020年度活動のまとめと事業報告書及び決算関係書類の承認の件
反対13 保留8 賛成519
過半数の賛成により可決
第2号議案2021年度活動方針と予算及び事業計画の設定の件
反対15 保留24 賛成499
過半数の賛成により可決
第3号議案2030年ビジョンと第4次中期方針(2021年~2023年)の決定の件
反対5 保留20 賛成515
過半数の賛成により可決
第4号議案定款の一部変更の件(特別議決事項)
反対2 保留10 賛成527
3分の2以上の賛成により可決
第5号議案公認会計士監査規約の一部変更の件
反対1 保留14 賛成524
過半数の賛成により可決
第6号議案役員報酬決定の件
反対36 保留38 賛成467
過半数の賛成により可決
第7号議案組合員除名の件(特別議決事項)
反対0 保留15 賛成525
3分の2以上の賛成により可決
通常総代会に寄せて 動画による来賓あいさつ
豊明市長 小浮 正典さん
高齢者がお店で購入した商品を自宅に配送する「ふれあい便」や、コロナ禍で生活が急に苦しくなった方への「まごころサポート便」の配達では、大変お世話になっておりコープあいち様には感謝しています。今後も引き続きコープあいちと共に住民のくらし、生活を守っていきたいと考えています。
議長の春日志保利さん
議長の松井育代さん
議長、議事運営委員のみなさんお疲れさまでした。準備から入っていただきありがとうございました。
会場に行けなくても話を聞けたのはとてもよかったです。ただ当日配布資料が公開されているとよかったなと思いました。
総代会に出席して
総代会当日の感想から一部を紹介します
議事内容や運営について
●議事内容はボリュームが多過ぎて、隅から隅まで目を通して理解し、審議をするには相当な時間を要します。会場で再度見直すにも、冊数が分かれていて大変なので、要約した議案書など分かりやすいものが用意されるとありがたいです。
●よりよくしていこうという気持ち、心、思いが伝わってきます。
発言(議案への意見)について
●社会的弱者の方には、ボランティア任せではなく、一つの事業としてもっとサポート介入して言うべき取り組みであると思いました。
●みなさん個性があり、ちゃんとした意見を持っていらっしゃる。私もそうありたいと思い、考えています。
●組合員活動の見直しとそれを主導する立場の理事会に対して、不安が大きいのだと感じました。今後もていねいな説明をお願いします。
その他、お気づきのこと
●思い+行動、まずはやってみる!
●総代会運営に向けて協力された組合員のみなさん、職員、理事のみなさん、お疲れさまでした。コロナ禍で実参加できる総代は少なかったですが、無事に総代会が終わってよかったです。
●「One for all」は相手に対する思いやりからですよ。
■総代からの発言 会場発言
● 障がい者にも優しいコープあいちを!
視覚障がい者の方からの商品への質問には、ボランティアが調べて説明文をパソコンで入力しています。視覚障がい者は商品をイメージできる解説文を求めています。コロナ禍での商品欠品のお知らせは、読むことができないためボランティアで作成しました。パソコン入力やそれらの作業も、いつまで続けられるか不安です。
回答 ボランティアのみなさんのご協力に感謝いたします。「音声カタログ(声ログ)」での注文では「雑貨」についてはまだ情報が不足しています。現在商品情報の登録を順次すすめています。今後も「声ログ」の改善をすすめていきます。
● 「組合員参加と運営のしくみ」と本部駐車場について
組合員活動の活動費補助については、メンバーの士気が高まるように検討してほしい。名古屋市の敬老パス費用も実費扱いにしてもらいたい。本部職員の駐車場についてはSDGsに反していないか。
回答 組合員活動の支援の詳細については、みなさんと協議し、多くの組合員が参加する仕組みに改善していきたいと考えています。駐車場については、働く環境の整備や健康のバランスを踏まえて推進していくことが重要です。
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第12回通常総代会を終えて
理事長
森 政広
20年度は、コロナ感染症対策に終始した1年でした。組合員、生産者・メーカー、職員に支えられ、1日も休むことなく事業を継続することができました。あらためてみなさんに感謝します。
コロナ禍で、私たちのくらしも大きく変わりました。コロナ後も以前と同じくらしに戻ることはないと思われます。人と人とのつながりを大切にしてきた生協は、組合員活動など大きな危機に直面しています。一方、自宅にいて参加できる会議や学習会、産地工場見学なども広がり、知恵と工夫で新しい取り組みも始まっています。今できることをみんなで工夫して組合員参加を広げていきたいと思います。
通常総代会では、2つの会場発言、18の文書発言をいただきました。どの意見も生協への思いや期待、励ましと受け止め、21年度の事業の活動の具体化に生かしていきます。「組合員参加と運営の見直し」については、7月からブロック連絡会で具体的な支援の仕組みについてみなさんと協議する予定です。組合員活動を広げることを目的に、みなさんと協議をすすめていきます。理事の役割や報酬については、組合員に分かりやすく説明する努力や、報酬の在り方についても引き続き理事会で協議をすすめていきます。
コープあいちは、くらしを守る協同組合として「一人は万人のため、万人は一人のために」「平和とよりよい生活のために」コープあいちが大切にしたい3つの視点「組合員視点」「ふくしの視点」「地域の視点」を常に考え、みなさんと一緒に事業と活動をすすめていきます。
■総代からの発言 文書発言
●コープ宅配のテレビCMに関してご意見をいただきました。
回答 コープあいちを知っていただく内容から、加入や商品の利用につながるよう、いただいた意見を生かしながら次回の制作で改善していきます。
●コープ小幡リニューアルと地域支援についてご意見をいただきました。
回答 コープ小幡で老朽化に伴うリニューアルを行い、地域組合員と共に委員会を立ち上げ、多様な要望や声を集めてお店づくりに生かしました。ウィズカの企画変更は、ポイントを貯める楽しみと経費とのバランスを考えて改善をすすめていきます。
●特別対策店のコープいわくらとエシカル消費についてご意見をいただきました。
回答 特別対策店はブロックと連携し、ダイレクトメール発送で利用の改善が見られました。今後、エシカル商品の価値や意義のお知らせも強化しながら、組合員への情報発信、楽しい企画など実施します。
●今後の福祉事業についてと周知の強化についてご意見をいただきました。(2人)
回答 国から求められる制度に沿って、専門職の方々や医療との連携をしっかりとりながらすすめます。事業の紹介や担い手確保に向けて、より一層広報・ブロックと連携し、学習会については動画なども取り入れながら検討します。
●2020年度活動のまとめと2021年度活動方針についてのご意見をいただきました。(2人)
回答 2030年ビジョン方針に沿って、3年間の中期方針の中でくらしや情勢の変化に合わせ、単年度ごとに落とし込んで年度方針として具体化させていきます。重点課題であるSDGs「持続可能な開発目標」に沿い、カーボンニュートラルについては、4つの柱の一つ「コープあいちの環境政策」において、2030年までに2013年より温室効果ガスを40%削減することを目標としています。
●今後の組合員活動と運営の見直しのご意見をいただきました。(6人)
回答 組合員活動については、多数ご意見をいただきました。複数グループの所属については、活動できる範囲内でお願いしています。交通費の補助は2グループまでの提案となっています。活動の見直し提案について、今までの活動を大切にし身近な地域で誰もが参加できる組合員活動がもっとひろがるよう、組合員の自主自発の活動を大切にしながら、ブロック内でのお知らせ活動主体で今後の協議をしていきます。会議・活動の補助は、活動費の基本的な考え方に基づき個人からグループへの支援に重点を置きます。「子育てひろば」や平和活動についても、オンラインで活動の場をひろげていくことを検討しています。コロナ禍でみなさんと知恵を出し合い工夫していきます。
●出資金、人事の運営の公表についてのご意見をいただきました。
回答 出資金(脱退・減資)については、2022年3月21日より定款通りの運用を行います。継続して組合員へのお知らせを強化していきます。出資金は生協の事業や活動を継続していく元手になり、出資金の意味について継続して組合員へのお知らせを強化していきます。人事運営の公表は生協に求められていることについて、組織のことがより分かるようお知らせ方法を引き続き工夫します。
●役員報酬についてご意見をいただきました。(4人)
回答 役員報酬については、総代会で1年間の報酬総額を決め、その範囲内で役員報酬規則・役員報酬委員会規定に基づいて、理事会で役割別の役員報酬額を決定します。組合員理事や常勤役員は、役割・責任などを協議し総合的に検討していきます。職員教育については委託会社も含め、引き続き研修に取り組んでいきます。社会が変化している中、その変化に対応できるよう組織を改善していくことは大切だと考えています。
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各地の話題
各地で行われているコープの組合員活動や事業所での取り組みを紹介します。
■NPO法人アイキャン(ICAN)
手作りフェアトレード・マスクを総代会で事前配布
マスクを購入することで「仕事をして収入を得る」という本来のフェアトレードの形を守り、利益分は路上生活の子どもたちやごみ処分場周辺の人々の命を守り、環境を改善していくための活動に役立てられます。
フィリピンの女性グループ手作り
南国らしいさまざまな色合いのおしゃれなマスク。(一部)
ゴムの調整が可能で、とてもていねいなつくりです!
みなさんの温かい気持ちに感謝します
宅配(1月)をご利用の組合員より支援いただいた138万8000円の募金(本紙5-6月号で掲載)は、コロナ禍のために満足に食事を取れない人々、収入を失ったフィリピンの人々への緊急物資配布に活用されます。
大切なお知らせ
2022年3月21日より
脱退や減資時の「出資金の返還時期」が変更されます
コープあいちではこれまで、組合員の都合による脱退(自由脱退)※1や、減資(出資金の一部返還)のお申し出をいただいた場合には、組合員の利便性を考慮して、できるだけ速やかに出資金を返還してきました。
2022年3月21日以降は、コンプライアンスの観点から、生協法および定款※2に沿って、12月20日までにお申し出いただいた脱退や減資については、翌4月に出資金を返還いたします。
※1 自由脱退 組合員のご都合で生協を利用しなくなったことによる脱退
※2 消費生活協同組合法第19条(自由脱退)、第25条(出資口数の減少)
2022年3月21日~12月20日までの受付
→出資金返還日 2023年4月に返還
2022年12月21日~2023年12月21日までの受付
→出資金返還日 2024年4月に返還
詳しくはコープあいちWebサイトでご確認いただけます
URL http://coopaichi.tcoop.or.jp/qa/#qa06
組合員のみなさま 2021年7月1日
地域区分理事を推薦する「区域別推薦委員会」委員募集のご案内(公告)
コープあいち理事長 森 政広
2022年に予定している第13回通常総代会では、2022-2023年度役員選任を行います。
役員選任規約に沿って、地域区分理事候補者(組合員理事)を推薦する委員会として「区域別推薦委員会」を設置します。
コープあいちの組合員理事は、法人の理事としての責任(52万人組合員、670億円の総事業高であるコープあいちの業務執行や財産管理の状況を監視・監督する役割)を持ちながら、組合員のくらしの願いを大切にして理事会の意思決定に参加する重要な役割を担っています。
この役割を果たす組合員理事の推薦にあたっては、宅配や店舗・福祉などの利用からの声、子育て層を含めた幅広い年齢層、ブロック内の地域のバランスなどを考慮する必要があります。これらの要件を踏まえ組合員理事を推薦するためには、同様のバランスをとったさまざまな組合員で委員を担いあうことが大切です。地域区分組合員理事の任期は1期2年、最長3期6年(内規)であり、委員の方も適切に交代(同様に上限3期6年とするなど)することが求められます。
つきましては、地域からの推薦を広く呼びかけながら、「区域別推薦委員会」の
委員を、下記のように募集いたします。
記
1. 区域別推薦委員会は、7つのブロックごとに設置をします。役員選任規約に沿って4人以上の組合員委員を選出し、委員会を構成できるようにします。
2. 地域からの推薦を受けて委員になることを希望する組合員は、下記の連絡先に申し出るものとします。
3.選出された委員は秋のブロック連絡会で報告します。
【申し出受付期間】
2021年7月2日(金)~2021年8月16日(月)
【申し出先】
コープあいち 機関運営部(月~金 10:00~17:00)
電話番号 052-703-6022/ファックス 052-703-3387
理事会報告
理事会で議決したこと、および協議したこと、報告された主な内容を報告します。
■第11回理事会報告 2021年4月6日(火)
議決したこと
●「内部統制システムに関する基本方針」2020年度運用状況のまとめと2021年
度基本方針改定の件を議決しました。
●2022年度(2021-2022)総代選出の件を議決しました。(選挙区及び定款)
主に協議や報告したこと
●2021年3月度決算報告(速報)および事業活動について報告しました。
●2020年度決算見通しを踏まえた、剰余金処分案の考え方について協議しました。
●2021年度役員報酬について協議しました。
●東海コープ事業連合第27回通常総会議案について協議しました。
●第12回通常総代会の準備について(議案書案と別冊資料について)協議しました。
●投資計画の補足説明について報告しました。
●70歳までの雇用への対応とスリーCの業務について報告しました。
●㈱ハートコープあいち第18期の決算並びに株主総会について報告しました。
■第12回理事会報告 2021年4月20日(火)
議決したこと
●2021年度役員報酬の件を議決しました。
●議案検討会用議案書(案)の承認の件を議決しました。
主に協議や報告したこと
●第12回通常総代会の準備(議案検討会、総代会のすすめ方)について協議しました。
●2021年度の有限責任監査法人トーマツの再任と監査報酬ついて報告しました。
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有識者理事から学ぶ
専門分野から2030年のビジョンを考える上で、コープに期待することや情報をご提言いただきます。
有識者理事とは
学識者や弁護士、会計士などの専門家として、社会的な視野からの意見を生協の運営に反映させ、生協の日常的な業務執行の状況についても専門家の立場から監督します。
コープあいちに期待する ~「食と農をつなぐ架け橋」となる!
「食と農をつなぐ架け橋」となる! これがコープあいちに期待することです。今回は、愛知県農業の全国位置、私が受けた3つの衝撃(その中で愛知県農業総合試験場の紹介)、最後は「ともに築こう! 魅力ある地域を」で締めくくります。
可知 祐一郎さん
プロフィール
魅力ある地域づくり研究所 代表
愛知県食育推進課長、農業総合試験場副場長、農林水産部技監、公益財団法人愛知県農業振興基金理事長を歴任。
2020年6月よりコープあいち有識者理事。
1.愛知県農業の全国位置
愛知県は農業産出額が全国8位で有数の農業県です。花は1位、野菜は5位、鶏卵は6位です。愛知県では、バレンタインに花を贈ろうと「フラワーバレンタイン」をすすめています。キャベツ・フキ・シソなどは全国1位、畜産では酪農が7位、養豚が9位、従来から養
鶏王国愛知といわれ養鶏が盛んです。人口が多い割にあまり米を作っていないことで県の食料自給率が低くなっています。
2.私が受けた3つの衝撃
1つ目は“食と農の乖かいり離”です。平成21年の県政モニターアンケートでは「食育に関心がある」93%、「できるだけ国内で自給をするべき」86%の一方で「農林水産業には関心がない」が57%もありました。まさに、食と農が乖離しているのです。解決の糸口農業体験、地産地消、多面的機能の理解と考えています。食育とは一緒に食卓を囲む人、食事を作ってくれた人、食材を生産してくれた人、そして「いただく命」に感謝することです。
2つ目は“心に響く農業体験”です。碧南市のあおいパークで実施した、さつまいも掘り体験が大人気でした。日ごろ農業に縁遠い人には農業体験が心に響き、子どものころに体験することで農業への理解も深まります。愛知県は地産地消に取り組み「いいともあいち運動」をすすめています。シンボルマークは愛知県をかたどり、右手が知多半島で左手が渥美半島で握手している、消費者と生産者ががっちり握手して今まで以上にいい友関係になる意味を込めています。愛知県農業総合試験場は55年の歴史があり、私たちの食
生活と深くかかわっています。県内作付面積シェア約4割のお米「あいちのかおり」、麺類適性を持つ小麦「きぬあかり」、サンドイッチに最適な小麦「サンドパル」、いちご「ゆめのか」などの品種育成や名古屋コーチンの改良をしてきました。試験場にも注目してください。農業の多面的機能では、保健休養(ハイキング、キャンプ、森林浴などの安らぎの場の提供機能)、洪水の防止、水源のかん養などを合わせると2306億円という結果が出ました。農家が離農し、受け手もいないと大きな影響があります。再生産価格で地域の農産物を買い支える仕組みが必要です。
3つ目は“日本人はこんなにごはんが好きだったのか”です。岡山県美咲町は、たまごかけごはんで町おこしをしています。町内栽培の棚田米、西日本最大級の養鶏場から入荷したたまご、みそ、漬物、しょうゆ、器も美咲町産の「幸福定食」を老若男女問わずおかわりしています。日本の食料自給率は38%で先進国の最低水準です。昭和40年度(73%)から平成10年度(40%)まで33年間で33ポイント低下しました。私は、食料自給率を1%上げる例としてスパゲッティまたはパン食を10日に1食だけごはんに変えることで達成できると話しています。
3.ともに築こう! 魅力ある地域を
愛知県は農商工のバランスがとれた全国唯一の県です。工業出荷額が全国1位、商業も3位、農業が8位ということで、そういう県は全国に見当たりません。そのようなバランスの取れた県土の維持発展を図るためには農業に対する消費者の理解を深めることが必要不可欠です。それは食育を通じて取り組むことはもちろんのこと、農業の持つ多面的機能や生活環境、さらには地域づくりも含めて総合的に考える必要があります。地域はそこでくらす人たち、そこで働く人たちみんなで成り立っています。同じ地域に生活する者として魅力ある地域づくりをすすめていきましょう。
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知って、食べて、学んで
ガッテン!コープ!
vol.7 住まいのコープ
みなさん、「コープあいち」と聞くと、何をイメージしますか? コープあいちでは、宅配やお店以外にも福祉・共済など幅広い事業や、商品活動・組合員活動を行っています。これらの事業について組合員のみなさんからいただいたご質問にお答えします。さまざまな事業を知ることで、コープにガッテン!
第7回は、「住まいのコープ」です。
Q.1 どのような業者が、生協と提携をしているのですか?生協を通すメリットはなんですか?
A.1 県内のさまざまな業者と提携し、「住まい全体」の相談をできる体制が整っていることが強み。
コープあいちの住まいのコープは斡旋事業です。提携業者は、愛知県内に30社(工事業者は尾張エリア18社、三河エリア6社、シロアリ4社、畳2社)。新築や大規模なリフォーム工事は、提携建築士15人も設計施工分離の仕組みで設計監理にかかわります。工務店だけでなく、提携建築士のグループ「建築士協同プロジェクト」を設立し、一級建築士が第三者的な立場で1時間ほど相談に応じる「住まいの無料相談会」を開催。コープ職員と提携建築士がご自宅やお近くのコープのお店や宅配センター、フェア会場などで「住まいるフェア(住まいの教室)」も年に50回程度開催しています。
安全・安心な建材の提案や分かりやすい見積書の作成に心掛けています。万が一、何か問題があった場合は相談いただければ、住まいのコープ課が間に入り調整をします。「住まい全体」の相談について、さまざまな角度から対応できるような体制を確保しています。
住まいのコープ課
山本 公彦
住まいのコープの設立は1996年(平成8年)。当時は「シックハウス」や「欠陥住宅」など住宅に対する社会問題が発生しており、「安心して住める家」「より安全な住まい」という願いが組合員から多く寄せられました。「地域の信頼できる工務店を紹介してほしい」という組合員の声を受け、コープの安全・安心の考え方を理解して提案できる工務店と提携したのが始まりです。
工事完了後には5項目アンケートを実施しています
回収率 81%(271/336件)
①満足
②まあ満足
③普通
④やや不満
⑤不満
満足、まあ満足 94%
普通 5%
やや不満 1%
コープの畳
熊本県の提携農家が農薬を減らし、できる限り有機肥料を多く使って栽培したいぐさを使用。
いぐさ生産者が減少する中、「夢を持て」と名付けた「夢表(ゆめおもて)」は生産者が分かるラベルを畳の裏に添付しています。
コープのシロアリ駆除
業界的には薬剤散布は当たり前ですが「シロアリがいないところには薬剤をまかない」が基本。薬剤散布だけではなく、定期点検(有料)とピンポイント駆除など床下の正確な情報に基づき、組合員の立場から提案します。
Q.2 実際にどのようなご相談やご利用が多いですか?
A.2 内装や水回りの修繕が全体の三分の一を占め、シロアリ対策の定期点検等、さまざまなお問い合わせがあります。
全体の相談件数は、2020年度コロナ禍で相談が減少しましたが、2501件の相談をいただきました。多いのが内装や水廻りの修繕、約1/3を占めます。2012年から提携を始めた庭木の剪定も392件と相談が多いです。剪定業界は後継者や職人不足のため「今まで剪定していた方が高齢で廃業してしまった」「自分で植木を手入れしていたが高齢で脚立に乗るのが危険」などで需要の高まりを感じます。
シロアリ対策は、毎年の定期点検で、その他シロアリの防蟻薬剤処理や調湿炭の敷設、床下換気扇取付、PCO害獣対策、基礎クラック補修などのご要望を受けています。
屋根外壁塗装等は「訪問業者に工事しないと雨が漏りますよ!」と根拠のないことを言われて不安になって相談いただくケースも多いです。サッシ廻り、ペアガラスや内窓の断熱改修工事等の「1DAYリフォーム」は一日で工事ができるのでコロナ禍で選ばれる人気の理由ですね。また、日差しを防いで採風できる可動式ルーバー雨戸もよくうかがいます。
住まいの相談内容(2020年度)
総計 2501件
内装修繕 水廻り 34%
庭木剪定 17%
白蟻害獣 14%
屋根外壁工事 9%
新築建替え 6%
その他 6%
サッシまわり 5%
健康診断 5%
畳襖障子 4%
Q.3 施工するうえで大切にしていることや、これまでにうれしかったことはありますか?
A.3 家の人間ドック=「住まいの健康診断」で自宅の現状把握を。まず、ご相談ください。「建てて安心」ではなく「建てた後が大切」です。
まずは電話でもよいので、相談をしていただくことが大切だと考えています。できれば可能な限り相談会場に足を運んでいただきたいです(水漏れなどの緊急を要すること以外)。なぜなら、多くの方は「自分が思っていること(希望)」と「客観的な現状(改修・リノベーション・新築)」を把握した後では、実際、契約(選択)をされる施工が変わってくるからです。「住まいの健康診断」でコープと一緒に考えながら、優先順位の洗い出し(見える化)をして、組合員のみなさんが一番納得をする契約をしてほしいと考えています。
住まいの健康診断
・築20年以上たっている
・家の点検をしたことがない
・出入りの工務店がない
このような方も受け付けしています!
こんな方におすすめします!
●どこからリフォームしたらよいのか分からない方
●中古住宅を購入した方
●無料診断では営業されそうで心配な方
●建替えかリフォームで迷っている方、検討中の方
●わが家が地震に耐えられるのか心配な方
「住まいの健康診断」とは(有料)
①耐震 ②状況(劣化) ③省エネ診断④床下診断 ⑤屋根外壁診断
市町村の無料診断の対象にはならない木造住宅(昭和56年6月以降の建物)も耐震診断だけでなく、上記5つをセットにして一級建築士が業者の診断を取りまとめて報告書を作成します。診断結果に基づいて建築士がリフォームの優先順位や今後のメンテナンスをアドバイスします。
うれしかったこと
ある組合員さんから食器洗い乾燥機の水漏れで連絡をいただきました。
提携業者さんとすぐに訪問し修理の依頼をして対応を終了しました。
それから数年がたち、その組合員さんから「トータル的なリフォームを考えている」と連絡があり、コープの教室に参加していただきました。
その後、「住まいの健康診断」を申し込まれ、一級建築士の目線で劣化状況を確認していただきました。結果は耐震の数値も思わしくなく、それを含めたリフォームプランを建築士さんが提案。提携業者にて耐震補強や水廻りのリフォーム工事をしていただきました。数年前の小さなお困りごとが大きな仕事に結びついたのでとてもうれしかったです。
住まいのコープ課
竜石堂 智
見積もりを取る前に、わが家の状況をしっかりと把握することがリフォームを成功させる第一歩です。生協の場合はしつこい営業行為は行いません。「住まいの健康診断」後に工事契約をせまるようなこともありません。
ガッテンしていただけましたでしょうか。
次回は「コープの葬祭」です。
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発信往来
コープあいち通信を読まれた総代のみなさんの感想や総代どうしの交流のコーナーです。
コープあいち通信を読んで
3・4月号のアンケートは95通お寄せいただきました。
ありがとうございます。一部をご紹介します。
<アンケート返信>
20代 1人
30代 16人
40代 16人
50代 17人
60代 26人
70代 19人
<総代年代>
20代まで 5人
30代 75人
40代 95人
50代 93人
60代 163人
70代以上 119人
「コープあいち通信」に掲載してほしい記事
♪コープあいち通信によって、コープが手掛ける事業をいろいろと知りました。きっとまだまだ知らない事業があるのではないかなと思うので、知りたいと思いました。(豊田市 40代)
♪カタログをしっかり見ているつもりでも、まだまだ知らない商品があり、同じコープあいち仲間との会話で「えーっ!」と知る商品があります。便利、使いやすい、もちろんおいしいイチ押し商品の掲載を増やしてもらいたいです。(東郷町 60代)
♪長年コープを利用しているとコープ商品が当たり前になっていて、その商品が誕生した歴史やこだわり、市販品との違いを知らずに利用しているように思います。「組合員に愛され続けている商品特集」を掲載してもらい再確認したいです。(江南市 60代)
♪福祉に興味があります。まだ、ごく一部の地域にしか事業所がないようですが、今後増える予定はありますか。高齢の父がいるので、福祉の仕事に興味があります。何度か福祉の記事を見ましたが、また詳しく知りたいです。(みよし市 40代)
♪「組合員活動って何?」をシリーズで分かりやすく説明してほしい。また、忙しい人が少しの時間でもできる組合員活動には、どんなことがあるのかを提示するとよいと思う。自分のお気に入りの生協商品を友人に紹介したり、ネットで発信したり。またメーカーの動画配信を仲間で見て話し合ったり、メーカーにお便りを出したり、生協商品の改良を研究する仲間を作ったりなど。(幸田町 70代)
♪組合員活動は、誰がどのようなきっかけでどのような活動をされているのかを教えてもらえたら、ためになるなあと思いました。一人ずつまとまっていて、いろいろな方の活動の様子が見開きで分かるといいなと思いました。(豊川市 30代)
♪歳を重ねた身としては、ZOOM体験学習会という希望に同感です。「ワイガヤナビ」「虹の会」「いいモノいいコトいいトコロ」等、初めて開いてみました。いろいろな活動、勉強会等開かれており知らなかった! 自分が恥ずかしい限りです。逆に、周りでも知らない組合員が多いのでは?と気が付きました。友達に教えてあげようと思います。(名東区 70代)
総代会議
♪総代2年目です。コロナで人と会えず、総代会議の意見も自分を含め、少し否定的なことばかり出てしまいがちです。ピンチをチャンスに変えられるように、もう一歩考えを深くしていきたいです。(春日井市 40代)
♪Webで参加しました。子どもを預けられない私にとって、とてもありがたいものでした。通信を読んで、自分が出席した会以外の声も知ることができ視野が広がりました。(春日井市 30代)
♪コロナを体験したからこそ気付いたこと、大切なことを生かして、この期間を無駄にしないで生協の向上心をお手本にしたいです。(瑞穂区 70代)
♪総代会議のオンライン化がすすんでいてびっくりします。(稲沢市 30代)
ブロック連絡会
♪ブロック連絡会で出された意見の中には、自分と同じ考え方の意見があれば、そうでない意見もあり、読んでいておもしろかった。これだけたくさんの意見をまとめ、新しい形の組合員参加の運営としくみをスタートさせるのは大変なことだと思いますが、コープあいちの未来がよい方向へすすんでいくことを願っています。(東海市 40代)
♪総代1年生です。まだまだ分からないことだらけで、いただいた組合員活動ハンドブックを片手に勉強をさせてもらいました。活動への熱心さが伝わる意見が多く、もっと勉強しないといけないと感じました。(春日井市 40代)
♪組合員活動「みんなが幸せに生きる。未来のためにできること」。SDGsの17のゴールについて、しっかり生協の活動と結び付けて考えたいです。私のテーマグループが取り組んでいるのは、「いつまでも自分らしく住み慣れた地域で心も体も健康でいること」です。SDGsの「3.すべての人に健康と福祉を」、「11.住み続けられるまちづくりを」、「17. パートナーシップで目標を達成しよう」に関係しています。SDGsの視点から、あらためて自分たちの活動を見てみて自画自賛しています。コロナ禍で思うような活動ができていませんが、今は充電期間と捉えてできることをしたいです。(西区 50代)
♪どこでどんな活動があり、グループがあるのか分からないので、グループ一覧があるといいと思います。グループありきではなくテーマありきの方が新規で入っていきやすいと感じます。グループが出来上がっていく中に、新規で入っていくのは、ためらいがあります。例えば、「子どもの食事」「エコ」「防災」「シニア生活づくり」など、グループのテーマが分かれば、そこに興味があれば入っていきやすいです。友達どうしのようなグループの勉強会で、今回はこのテーマというより、講座のようなやり方の方が費用を投資するのに適していると感じます。申し訳ないのですが、今のグループはお茶会のようなイメージがあり、費用に反対する意見が多い気がします。(東海市 30代)
ガッテン! コープ!(夕食宅配)
♪現在は、コープ商品を利用しながら何とか食事の支度をしていますが、これから大変になってきたとき、夕食宅配を利用したいと思っています。組合員に寄り添った心遣いのお誕生月のメッセージカードとケーキのプレゼントは、さすが生協ですね。介護食や医療食もあり、食に関してはこれからも困らないで自宅でくらしていけそうなので、本当にありがたいです。(岡崎市 40代)
宅配ポイント利用
♪通常のポイントに、1%を還元されたポイントを合わせたら、いろいろなものに使えそうで、先週初めて使いました。ちょっと手が届かなかったもの、お取り寄せのものなどが楽しみです。先日は、ポイントで買った花の球根が届きました。咲く日が来るのが待ち遠しいです。(西尾市 60代)
コロナ禍にお役立ちできた
コープの商品やサービス
♪誌面にたくさんの投稿が載っていて、読み応えがありました。コロナ禍で生活の変化があり、みなさんそれぞれ工夫して生活している中で、コープの商品が役立っているのだなと思いました。コープ宅配は、私もとても役立っているので周りにもすすめたいと思います。若い子育て世代向けにはハピハピボックスがありますが、お年寄り世代への周知ももっとあってもよいのではと思います。(春日井市 30代)
♪私も本当に助かっています。最近は、コープ宅配で全国の銘菓も注文できてうれしいです。個別にお取り寄せをすると送料がかかります。旅行にも行けないので、食べたことがないものも気軽に試しています。また配達担当の方は時間がないのでしょうね。お聞きしたいことがあるときでも遠慮してしまいます。みなさん、お気を付けて運転してくださいね。(瑞穂区 70代)
♪組合員のみなさんのくらしに役立っている記事を読ませていただき、なるほどと感心させていただくことばかり。記事の内容にも共感し、友達や家族の会話にも話が弾みます。(豊橋市 60代)
♪コロナ禍によって買い物に行けないときに、商品が変わりなく届き本当にありがたかったです。(東栄町 40代)
各地の話題
♪コープ小幡は娘が利用させてもらっています。以前は、なんとなく暗いイメージでしたが、最近明るくなり私も娘の家へ行った帰りには寄らせてもらっています。コープのお総菜は手作りで安心して食べられます。(日進市 50代)
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